
こんにちは!みのりです
特別支援学校に入学して14年目。
中等部2年生も無事に終えることができ、安心するとともに、さみしさや来年度への不安な気持ちも入り混じっています。
今回のブログでは、長男次男の1年間の成長を振り返り綴っていきたいと思います。


特別支援学校での1年間の成長
最重度の知的障がいありの自閉症の長男次男。
健常児と同じように、年齢を重ねるにつれて、どんどん成長をするわけではありません。
昨日まで出来てたことが、次の日になると出来なくなっている事は、よくあることです。
そのため、その時できたことを、その感動を忘れないように日記に綴っています。





長男の成長記録
車椅子を使わず移動できるようになった
小学校6年の時に、身体が大きくなりパニックになった時の移動が難しいので車椅子を使わせて欲しいと当時の担任の先生から相談されました。
修学旅行も控えていたことから、先生の負担になってもいけないと了承したのですが、車椅子の快適さを覚えたことで、長男が車椅子に常に乗りたがるようになってしまったのです。
そして、中学部に入学した時も同じ先生がもちあがってくれたことで、登校時や、パニックになった時は車椅子を使用する日々が続きました。
しかし、中等部2年生になり、車椅子での生活が一変することになるのです。
きっかけは、担任の先生2人が、登校時や、パニックになった時も、慌てずに長男の気分が落ち着くまで気長に待ってくれるようになったことでした。
車椅子に乗ることが当たり前になっていた長男が、先生が気長に待ってくれることで、車椅子に乗らず、落ち着いて自ら行動するようになったのです。
これは、本当に大きな成長で、言葉に表せないほど嬉しかったです。
トイレで大便をできるようになった


おしっこの方は、小学部の頃から、トイレでできていましたが大便の方は、どうしてもオムツでないとできませんでした。
しかし、今年に入り大便をしたくなると、先生の手を握りトイレに誘導して、自分のお尻を触り大便をしたいとアピールをするようになり成功するようになりました。
袖に手を入れられるようになった
小学部4年生の時から、急に服の袖に手を入られなくなりました。
歩いているときや、走っているときに危ないので家族や学校の先生や、主治医の先生で、どうしたら良いものかと相談をしていましたが、どの対策をしても治ることはありませんでした。
それがつい最近気がついたら、自分から袖に手を入れられるようになったのです。



次男の成長記録
トイレの失敗の回数が減った
小学部の時は、トイレの失敗がほぼなかった次男ですが、あるきっかけでトイレの失敗が続くようになりました。
昨年の担任の先生がトイレに連れて行ってくれなかったのです。
また、機会があれば、詳しく書きたいと思いますが、この問題は相談支援事業所や、放課後等デイサービスの管理者さんと学校側で話し合いを行われるまでになりました。
何回お願いしても、トイレに連れて行ってくれない日々が続き……
トイレの失敗が続くようになってしまったのです。
そして今年に入り、担任の先生が、オムツを使わず常に布パンツにしてくれたことで、現在は成功する日々が増えています。
お友達に興味をもつようになった


自分さえよければいいという性格の次男で、お友達に全く興味を持たなかったのですが、この1年間で、すごくお友達に興味をもつようになりました。
参観日に行ってもお友達に興味を全く示さず、1人でポツンといる姿を見ることは、母親としてとても辛かったので、お友達と遊んでくれるようになった事はすごく嬉しかったです。
この写真からも、お友達と遊んでいる次男の楽しさが伝わってきて、涙がこぼれました。
自分の名前が書けるようになった
これは正確にいうと、放課後等デイサービスの先生が、次男に指導してくれたことで自分の名前をかけるようになりました。
これは、親の私も本当に驚きました。しかも凄く上手にかけていて!!
個人懇談の時に担任の先生に伝えると、学校でも指導してくれ、現在は少しずつ色々な文字がかけるようになっています。



2人の成長記録
行事に参加できるようになった


小学部高学年から、体育祭は最初から最後まで通して参加することができませんでした。
ラジオ体操は、お友達と一緒にできずに、控えのテントの中で先生と過ごしたり、競技の時は、参加せずに校庭を走りまわったり……
挙げ句の果てには、私を見つけて駆け寄ってきてカバンから車の鍵を出して、『帰ろうよ!!』アピールをしてきたり……
私の姿を見つけて、また帰りたくなってもいけないと、今年は長男次男に見つからないように隠れて見守っていました。
しかし、今年は、私の心配をよそに最初から最後まで笑顔で参加できたのです。
パニックになることもなく、お友達と協力しながら楽しそうに競技をしている姿を見て、泣かずにはいられませんでした。


1年間を終えてみて
特別支援学校中等部2年生を終えてみて、母親である私が感じたことは、諦めないということです。
ついつい親は焦ってしまうけど、子供には子供のペースがあります。
我が家は、双子なので1人ができるようになると、周りは、『双子だから、1人ができるようになったら、もう1人もすぐにできるようになるわ!』といいます。
だけど、双子でも別々の人間です、2人で1人ではありません。
我が家の長男次男は、一卵生双生児ではあるけど、性格も、体型も全く違います。
双子にも『個性』は、あるのです。
2人の個性を大切に、長男次男の負担にならないように焦らずこれからも見守っていきたいと思います。
そして、今年これほどにも長男次男が成長できたのは、担任の先生方や放課後等デイサービスの先生方が、長男次男を信じて諦めずに気長に見守ってくれた事だと思います。
先生方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
明日、終業式なので登校時に、感謝の気持ちを書いた手紙を渡しながら言葉でも直接伝えたいと思います。
『子供たちの気持ちに寄り添っていただいてありがとうございます!』と……
みのり